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  • CHAPTER 05 / 11|【全11章|第04章】触れられたいだけではない夜もあります――もう一度、男性を夢中にさせたい

    CHAPTER 05 / 11|【全11章|第04章】触れられたいだけではない夜もあります――もう一度、男性を夢中にさせたい

    04

    MORE THAN TOUCH

    触れられたいだけではない夜もあります
    ホテルの客室で男性と向き合う大人の女性
    触れられたいだけではない夜もある。

    性的な欲求という言葉は、とても便利です。

    便利すぎるとも言えます。

    キスされたい。

    抱きしめられたい。

    男性の視線を自分の身体に感じたい。

    「綺麗だね」と言われたい。

    ホテルのバーで一緒に飲みたい。

    今日は何も決めず、男性にエスコートされたい。

    そして――

    姫君の肉体に溺れる男性を、もう一度見てみたい。

    そんな夜もあるのではないでしょうか。

    平静だったはずの男性が、姫君を前にして少しずつ余裕を失っていく。

    視線が変わる。

    呼吸が変わる。

    会話の間が変わる。

    「この人はいま、本当に私を欲しがっている」

    それを言葉ではなく、男性の反応そのものから感じたい。

    姫君が求めているものは、単純な身体接触だけではないのかもしれません。

    自分という女性に、男性が欲情する姿を見たい。

    自分の魅力に、男性が夢中になっていく感覚をもう一度味わいたい。

    「私はいまでも、男性をここまで動かせる女性なのだ」

    そんな感覚を取り戻したい。

    それもまた、大人の女性に生まれる一つの欲求でしょう。

    全部まとめて「性欲」と呼ぶことはできます。

    けれど、

    セックスがしたい。

    男性の熱を感じたい。

    求められる自分を確認したい。

    男性の理性が自分によって揺らぐところを見たい。

    これらは本当に、すべて同じでしょうか。

    姫君自身が、

    「私は結局、何がしたいんだろう」

    と思っていても構いません。

    その全部かもしれない。

    一部分だけかもしれない。

    その日の夜によって変わるかもしれない。

    最初から答えを持っている必要などないのです。

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