01|なぜ女性向け風俗は最近まで広がらなかったのか|OPUS

東京の夜景を望むホテルで、社会の変化と女性向け風俗の歴史を考える女性

女性向け風俗とは何か|全5章

CHAPTER 01 / 05

なぜ女性向け風俗は
最近まで広がらなかったのか

「女性向け風俗」と聞いても、まだ利用したことのない方には、 どのような場所なのか想像しにくいかもしれません。 そこで最初に、なぜ風俗が長い間「男性が利用するもの」と 考えられてきたのかを、少しだけ振り返ります。

社会は、この数百年で大きく変わりました。

馬で移動していた時代から、自動車や飛行機の時代へ。 手紙や固定電話の時代から、スマートフォンで世界中の人と つながる時代へ。今では、AIも身近な存在になりつつあります。

暮らしも働き方も、男女の役割も、少しずつ変化してきました。

それでも、「風俗」と聞いて多くの人が思い浮かべる姿は、 長い間ほとんど変わりませんでした。

男性がお店を利用し、女性がサービスを提供する。 それが自然なことのように受け止められてきたのです。

では、女性の気持ちは、
どこへ置かれてきたのでしょうか。

女性にも、誰かに優しくされたい日があります。 抱きしめられたい日もあれば、 一人の女性として見つめられたい日もあります。

恋愛とは別に、身体的な満足を求めることもあるでしょう。 けれど、そうした女性の気持ちは、 長い間、表立って語りにくいものとされてきました。

女性は求められる側であり、自分から男性を選ぶ側ではない。 そのような固定観念が、女性向けサービスの発展を 遅らせてきたのかもしれません。

女性向け風俗は、女性の欲求を新しく生み出したものではありません。 以前から存在していた気持ちに、 ようやく選択肢が用意され始めたものと考えられます。

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