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CAN DESIRE BE MEASURED?

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もし姫君の性欲が昨年「63」で、今年「81」になったのであれば、話は簡単です。
「18ポイント上がりましたね」
それで終わります。
残念ながら、そんな便利な計器はありません。
体温なら測れます。
血圧も測れます。
体重なら昨日との比較までできます。
ところが性的な欲求は、自分の身体や心の中で起きていることなのに、数字として見ることができません。
他人とも比較できません。
隣にいる女性が55なのか92なのかも分からない。
そして自分自身についてすら、
「20代より強くなった」
「30代より弱くなった」
「昔と変わっていない」
と正確に判定する方法はありません。
だから、
「40代になって性欲が強くなった気がする」
という姫君の感覚は、実はとても興味深いものです。
その「強くなった」は、何と比較しているのでしょう。
20代の自分でしょうか。
30代の自分でしょうか。
現在の夫や恋人でしょうか。
友人から聞いた話でしょうか。
あるいは欲求そのものが増えたのではなく、以前よりも自分の欲求に気づくようになっただけかもしれません。
女性の性的な欲求は、身体だけで決まる一本のメーターではありません。
体調。
ストレス。
睡眠。
仕事。
家庭。
自分自身をどう感じているか。
パートナーとの関係。
安心感や親密さ。
いくつもの要素が重なります。
しかも女性の場合、最初から強烈な欲望が存在し、そこから親密な時間へ進むとは限りません。
安心した。
優しく話していた。
ふと距離が近づいた。
男性の視線に気づいた。
そこから気持ちが動き始める夜もあります。
だから姫君が、
「自分でも、何を求めているのかよく分からない」
と思っていても、それほど不思議なことではありません。
むしろ、人間の欲求とは最初から完全に言語化できるほど単純ではないのでしょう。


