タグ: 女性の性欲

  • CHAPTER 08 / 11|【全11章|第07章】結婚していても、女性であることは終わらない――守りたい生活と、消えない気持ち

    CHAPTER 08 / 11|【全11章|第07章】結婚していても、女性であることは終わらない――守りたい生活と、消えない気持ち

    07

    MARRIAGE & THE WOMAN WITHIN

    結婚していても、女性であることは終わらない
    夜景を背景に一人で過ごす既婚の40代女性
    守りたい生活と、消えない気持ち。

    夫が嫌いだから、男性に求められたいわけではない。

    離婚したいから、誰かに欲情されたいわけでもない。

    ここは、多くの既婚の姫君が説明に困るところかもしれません。

    「夫婦仲が悪いわけじゃないんです」

    そう前置きしたくなる。

    けれど、本来はその前置きすら必要ないのかもしれません。

    生活を維持したいこと。

    家庭を大切にしたいこと。

    夫を大切に思っていること。

    そして性的な欲求があること。

    これらは、一人の人間の中に同時に存在し得ます。

    独身の姫君も同じです。

    性欲があるから恋人が欲しい、とは限らない。

    男性との親密な時間がほしいから結婚したい、というわけでもない。

    人間の欲求は、人生設計といつも綺麗に同じ方向を向いてくれるわけではありません。

    もちろん、実際に何をするかについては、夫婦間の約束やそれぞれの事情があります。

    場合によっては、法的なことまで考える姫君もいるでしょう。

    OPUSが、

    「何も考えず好きにすればいい」

    などと言うつもりはありません。

    むしろ大人の姫君たちが、簡単には動けないことくらい分かっています。

    守るものがあるから迷う。

    築いてきたものがあるから怖い。

    それでも気持ちは消えてくれない。

    その間で揺れることこそ、大人の女性の現実なのではないでしょうか。

    ただ、

    「私は結婚しているのだから、性的な欲求そのものまでなくさなければならない」

    となれば、それはまた別の話です。

    男性が何歳になっても女性に興味を持つことが珍しくないのなら、女性だけがある年齢から突然、欲望を卒業しなければならない理由もないでしょう。

  • CHAPTER 06 / 11|【全11章|第05章】食欲は話せる。睡眠不足も話せる。では、「求められたい」はなぜ言いにくい?

    CHAPTER 06 / 11|【全11章|第05章】食欲は話せる。睡眠不足も話せる。では、「求められたい」はなぜ言いにくい?

    05

    WHY IS THIS HARD TO SAY?

    食欲は話せる。睡眠不足も話せる。では、この気持ちは?
    ティータイムを楽しみながら会話する40代女性たち
    同じ人間の欲求なのに。

    少し不思議な話をしましょう。

    「昨日、ケーキを二つ食べちゃった」

    と女性が話しても、友人は笑うでしょう。

    「昨日12時間寝た」

    と言っても、

    「寝すぎじゃない?」

    くらいのものです。

    では、

    「昨日、男性にものすごく欲情されたくなった」

    と言ったらどうでしょう。

    急に空気が変わります。

    なぜなのでしょう。

    同じ人間の身体と心から自然に生まれる欲求なのに、性的な欲求だけは、その人の人格や道徳と結びつけられやすい。

    特に女性は、

    「そんなことを考えてはいけない」

    「いい歳なのに」

    「妻なのに」

    「母親なのに」

    という言葉を、自分自身へ向けてしまうことがあります。

    でも姫君。

    欲求が生まれたことと、その欲求をどう扱うかは別の問題です。

    何かを欲した瞬間に、人としての価値が下がるわけではありません。

    まず、

    「私は、いま何かを求めている」

    と認めることくらい、自分に許してあげてもいいのではないでしょうか。

    そもそも女性の性的な悩みは、医療の場でさえ本人から切り出しにくいテーマだとされています。

    つまり、

    「話しにくい」

    と感じているのは姫君一人ではないのです。

  • CHAPTER 05 / 11|【全11章|第04章】触れられたいだけではない夜もあります――もう一度、男性を夢中にさせたい

    CHAPTER 05 / 11|【全11章|第04章】触れられたいだけではない夜もあります――もう一度、男性を夢中にさせたい

    04

    MORE THAN TOUCH

    触れられたいだけではない夜もあります
    ホテルの客室で男性と向き合う大人の女性
    触れられたいだけではない夜もある。

    性的な欲求という言葉は、とても便利です。

    便利すぎるとも言えます。

    キスされたい。

    抱きしめられたい。

    男性の視線を自分の身体に感じたい。

    「綺麗だね」と言われたい。

    ホテルのバーで一緒に飲みたい。

    今日は何も決めず、男性にエスコートされたい。

    そして――

    姫君の肉体に溺れる男性を、もう一度見てみたい。

    そんな夜もあるのではないでしょうか。

    平静だったはずの男性が、姫君を前にして少しずつ余裕を失っていく。

    視線が変わる。

    呼吸が変わる。

    会話の間が変わる。

    「この人はいま、本当に私を欲しがっている」

    それを言葉ではなく、男性の反応そのものから感じたい。

    姫君が求めているものは、単純な身体接触だけではないのかもしれません。

    自分という女性に、男性が欲情する姿を見たい。

    自分の魅力に、男性が夢中になっていく感覚をもう一度味わいたい。

    「私はいまでも、男性をここまで動かせる女性なのだ」

    そんな感覚を取り戻したい。

    それもまた、大人の女性に生まれる一つの欲求でしょう。

    全部まとめて「性欲」と呼ぶことはできます。

    けれど、

    セックスがしたい。

    男性の熱を感じたい。

    求められる自分を確認したい。

    男性の理性が自分によって揺らぐところを見たい。

    これらは本当に、すべて同じでしょうか。

    姫君自身が、

    「私は結局、何がしたいんだろう」

    と思っていても構いません。

    その全部かもしれない。

    一部分だけかもしれない。

    その日の夜によって変わるかもしれない。

    最初から答えを持っている必要などないのです。

  • CHAPTER 04 / 11|【全11章|第03章】強くなったのではなく、「満たされる機会」が減った?――40代女性と男性からの視線

    CHAPTER 04 / 11|【全11章|第03章】強くなったのではなく、「満たされる機会」が減った?――40代女性と男性からの視線

    03

    WHAT REALLY CHANGED?

    強くなったのではなく、「満たされる機会」が減った?
    ホテルロビーを歩くエレガントな40代女性
    欲求ではなく、環境が変わったのかもしれません。

    20代の頃を、少し思い出してみてください。

    学校がありました。

    同級生がいました。

    職場にも若い男女がたくさんいました。

    飲み会がありました。

    友人の紹介もあった。

    誰かに誘われることもあったでしょう。

    好きな人ができたり。

    反対に、誰かから好意を向けられたり。

    もちろん、すべての姫君が同じ青春を送ったという意味ではありません。

    ただ若い時代には、異性との接点そのものが日常生活に自然に存在しやすかったのではないでしょうか。

    それが40代になると、少しずつ変わります。

    仕事では責任ある立場になっているかもしれません。

    妻になっている姫君もいるでしょう。

    母親になった方もいる。

    経営者。

    管理職。

    専門職。

    毎日、自分が誰かのために判断しなければならない立場になっている姫君もいるでしょう。

    それは何年もかけて築いた、大切な人生です。

    若い頃へ戻りたい、という単純な話ではありません。

    今の自分を否定したいわけでもない。

    ただ、その一方で、

    一人の女性として、男性から強く意識される時間。

    これは、以前より少なくなってはいないでしょうか。

    男性の視線が変わる。

    声の調子が少し変わる。

    距離が近づく。

    そして自分を前にした男性が、少しずつ平静を失っていく。

    そんな場面が減った。

    もしかすると、

    「前より強くなった」

    のではないのかもしれません。

    以前は日常の中で自然に満たされていた何かが、満たされる機会を失った。

    欲求が増えたのではなく、

    満たされる機会が減った。

    そう考えてみると、

    「最近、男性が妙に気になる」

    という感覚も、少し違って見えてきます。

  • CHAPTER 03 / 11|【全11章|第02章】40代の身体では、何が変わるのでしょう――更年期と女性の欲求を一本線で考えない

    CHAPTER 03 / 11|【全11章|第02章】40代の身体では、何が変わるのでしょう――更年期と女性の欲求を一本線で考えない

    02

    BODY & MIND

    40代の身体では、何が変わるのでしょう
    鏡の前で自分の身体を見つめる40代女性
    身体も、心も、一本線ではありません。

    40代になると、「更年期」という言葉が少しずつ身近になります。

    そこで、

    「ホルモンが変わるから、男性を求める気持ちも強くなるの?」

    反対に、

    「更年期になったら、そういう気持ちはなくなるの?」

    と考える姫君もいらっしゃるでしょう。

    しかし、ここもそれほど単純ではありません。

    更年期へ向かう時期にはホルモン環境が変化します。

    身体の感覚が変わる女性もいます。

    乾燥や性交時の不快感を感じることもある。

    性的な反応に変化を感じる場合もあります。

    ただし、

    「40代だから強くなる」

    でもなければ、

    「更年期だから必ず弱くなる」

    でもありません。

    個人差があります。

    昨日と今日でも違います。

    仕事で疲れ切っている夜もある。

    何も考えたくない日もある。

    反対に、妙に身体も心も自由になる夜もある。

    そして40代で変わっているのは、身体だけではありません。

    人生そのものが変わっています。

    OPUSは、むしろそこが大きいのではないかと考えています。

  • CHAPTER 02 / 11|【全11章|第01章】「前より強くなった気がする」は、測れるのでしょうか――40代女性の性欲を考える

    CHAPTER 02 / 11|【全11章|第01章】「前より強くなった気がする」は、測れるのでしょうか――40代女性の性欲を考える

    01

    CAN DESIRE BE MEASURED?

    「前より強くなった気がする」は、測れるのでしょうか
    40代女性が自分の身体と心の欲求について考える様子
    心の変化には、体温計のような数字はありません。
    LAST YEAR63

    →

    THIS YEAR81

    もし姫君の性欲が昨年「63」で、今年「81」になったのであれば、話は簡単です。

    「18ポイント上がりましたね」

    それで終わります。

    残念ながら、そんな便利な計器はありません。

    体温なら測れます。

    血圧も測れます。

    体重なら昨日との比較までできます。

    ところが性的な欲求は、自分の身体や心の中で起きていることなのに、数字として見ることができません。

    他人とも比較できません。

    隣にいる女性が55なのか92なのかも分からない。

    そして自分自身についてすら、

    「20代より強くなった」

    「30代より弱くなった」

    「昔と変わっていない」

    と正確に判定する方法はありません。

    だから、

    「40代になって性欲が強くなった気がする」

    という姫君の感覚は、実はとても興味深いものです。

    その「強くなった」は、何と比較しているのでしょう。

    20代の自分でしょうか。

    30代の自分でしょうか。

    現在の夫や恋人でしょうか。

    友人から聞いた話でしょうか。

    あるいは欲求そのものが増えたのではなく、以前よりも自分の欲求に気づくようになっただけかもしれません。

    女性の性的な欲求は、身体だけで決まる一本のメーターではありません。

    体調。

    ストレス。

    睡眠。

    仕事。

    家庭。

    自分自身をどう感じているか。

    パートナーとの関係。

    安心感や親密さ。

    いくつもの要素が重なります。

    しかも女性の場合、最初から強烈な欲望が存在し、そこから親密な時間へ進むとは限りません。

    安心した。

    優しく話していた。

    ふと距離が近づいた。

    男性の視線に気づいた。

    そこから気持ちが動き始める夜もあります。

    だから姫君が、

    「自分でも、何を求めているのかよく分からない」

    と思っていても、それほど不思議なことではありません。

    むしろ、人間の欲求とは最初から完全に言語化できるほど単純ではないのでしょう。

  • CHAPTER 01 / 11|【全11章|序章】40代になって、男性を意識するようになった――姫君の身体と心に、何が起きているのでしょう

    CHAPTER 01 / 11|【全11章|序章】40代になって、男性を意識するようになった――姫君の身体と心に、何が起きているのでしょう

    00

    OPUS JOURNAL — INTRODUCTION

    40代になって、男性を意識するようになった
    40代になって男性を意識するようになった女性と夜のホテル
    身体と心に、何が起きているのでしょう。

    「最近、前よりも男性を意識するようになった気がする」

    「こんなことを考える年齢ではないのでは」

    「私だけ、少し違うのでは」

    そんなふうに、ご自身の中に生まれた気持ちを、少し持て余している姫君はいらっしゃるでしょうか。

    もしそうなら、まず最初にお伝えしたいことがあります。

    何かを求める気持ちそのものを、恥ずかしいと思う必要はありません。

    お腹が空いたから、食べたい。

    疲れたから、眠りたい。

    誰かに触れられたい。

    男性の視線を、もう一度自分の身体に感じてみたい。

    そして――

    姫君の肉体に夢中になり、平静だったはずの男性が少しずつ余裕を失っていく。

    そんな姿を、もう一度見てみたい。

    人間の身体と心には、本人が会議を開いて決定しなくても、いろいろな欲求が自然に生まれます。

    ところが不思議なことに、食欲なら、

    「今日はお寿司が食べたい」

    と言える。

    睡眠についても、

    「昨日ぜんぜん眠れなかった」

    と普通に話せます。

    なのに性的な欲求になると、急に声が小さくなる。

    まして女性の場合です。

    これだけ男女平等が語られる時代になっても、

    「男性に求められたい」

    「セックスしたい」

    「もう一度、男性に強く欲情されてみたい」

    と女性が口にすると、なぜか重大な告白をしたような空気になることがあります。

    姫君。

    少なくとも、性風俗を利用している時間くらい、その窮屈さから離れてみてもいいのではないでしょうか。

    ここは性風俗です。

    誰かを求めることも。

    男性から強く求められたいと思うことも。

    その気持ちを満たしたいと思うことも。

    最初から、ここでは想定されているのです。

  • 04 / 08 欲しいのは「恋人」とは限らない。|40代女性と心地よい男女の距離|OPUS

    04 / 08 欲しいのは「恋人」とは限らない。|40代女性と心地よい男女の距離|OPUS

    今の私を、今の私として楽しむ。|全8章

    CHAPTER 04 / 08

    欲しいのは「恋人」とは限らない。

    ホテルバーで大人の男性との会話を楽しむ40代女性|欲しいのは恋人とは限らない

    人生のステージが変われば、男性との心地よい距離も変わります。

    30代、40代になると、新しい恋愛には若い頃とは違う条件が加わります。

    まず、出会わなければならない。

    その男性を自分が好きになる。

    相手にも自分を好きになってもらう。

    会話が合う。

    生活のペースが合う。

    価値観が大きく違わない。

    安心できる。

    性的な感覚も合う。

    そして、お互いが求める関係の距離まで一致する。

    独身なら、将来をどうするのかという話も出てくるでしょう。

    既婚なら、そもそも新しい恋愛関係そのものを望まないこともあるでしょう。

    仕事が忙しければ、頻繁に会うことも難しい。

    家族との時間を大切にしていれば、その暮らしを変えたいわけでもありません。

    「自分にとって心地よい恋愛関係」を一から作ることには、どうしても時間がかかります。

    しかも、姫君が本当に欲しいものが恋愛そのものとは限りません。

    毎朝「おはよう」とLINEをしたいわけではない。

    週末を毎回一緒に過ごしたいわけでもない。

    相手の交友関係に心を揺らされたくもない。

    自分の生活へ深く入ってきてほしいわけでもない。

    ただ、ときどき会いたい。

    その時間だけは、とても大切に扱われたい。

    女性として丁寧に見つめられたい。

    抱きしめられたい。

    キスをしたい。

    身体も満たされたい。

    そして、満たされたら、また自分の日常へ戻りたい。

    そういう関係を望む女性がいても、何も不思議ではありません。

    恋愛は素敵なものです。

    けれど、恋愛だけが男女の時間の答えではありません。

    人生のステージが変われば、人との心地よい距離も変わっていくのでしょう。

    数時間だけ、自分のために。

    生活そのものではなく、その日の気持ちに似合う時間を。

  • 05 / 08 性欲だけは、「いま」にやってくる。|40代女性の性欲と時間|OPUS

    05 / 08 性欲だけは、「いま」にやってくる。|40代女性の性欲と時間|OPUS

    今の私を、今の私として楽しむ。|全8章

    CHAPTER 05 / 08

    性欲だけは、「いま」にやってくる。

    東京のホテルで自分の今の気持ちを静かに見つめる40代女性|性欲だけはいまにやってくる

    人生の計画とは別に、身体の気持ちは「いま」に現れることがあります。

    恋愛には時間がかかります。

    良い人と出会うまでに半年かもしれない。

    一年かもしれない。

    もっと先かもしれません。

    性欲は「いつか」ではなく、「いま」に現れるのです。

    一年後には素敵な男性と出会っているかもしれません。

    三年後には、新しい恋をしているかもしれません。

    けれど、今夜感じている身体の感覚を、三年後まで預かっておくことはできません。

    今、抱きしめられたい。

    今、キスをしたい。

    今、男性の身体に触れたい。

    今、丁寧に愛撫されたい。

    今、女性として求められたい。

    身体の気持ちは、とても現在形です。

    だから、「いつか素敵な人と出会えたら」という人生の楽しみと、

    「いまの自分を、いま満たしてあげたい」

    という楽しみは、別々に考えてもよいのではないでしょうか。

    自分に合う男性を探し、恋愛を始め、関係を育てていく。それも素敵です。

    けれど、今欲しい数時間のためだけに、そこまで長い時間を使えないこともあるでしょう。

    仕事がある。

    家庭がある。

    自分の予定もある。

    大人になるほど、自分の時間にはたくさんの大切なものが入っています。

    だからこそ、数時間だけを自分のために予約する。

    そんな選択肢があってもよいのだと思います。

    今の気持ちに、今の時間を。

    初めてなら、標準的な120分からご覧いただけます。

  • 01 / 08 寂しくない。でも、触れられたい夜はある。|40代女性の性欲と孤独|OPUS

    01 / 08 寂しくない。でも、触れられたい夜はある。|40代女性の性欲と孤独|OPUS

    今の私を、今の私として楽しむ。|全8章

    CHAPTER 01 / 08

    寂しくない。でも、触れられたい夜はある。

    東京の夜、自分の時間を静かに過ごす40代女性|寂しくない。でも触れられたい夜はある

    毎日が満たされていることと、身体が誰かを求めることは、必ずしも同じではありません。孤独と性欲は、それぞれ別のところから静かに生まれることがあります。

    仕事がある。

    家族がいる。

    友人もいる。

    一人で過ごす休日も、それほど嫌いではない。

    夫やパートナーとの関係も、日常生活という意味では穏やかに続いている。

    あるいは、もう長い間一人で暮らしているけれど、その生活にもすっかり慣れている。

    30代、40代になると、そんな女性は決して珍しくありません。

    一人で食事をして、一人で買い物をして、一人で旅行へ行く。

    自分の機嫌を自分で取ることもできる。

    誰かがそばにいなければ毎日を過ごせないわけでもありません。

    女性は案外、一人で生きることが上手です。

    ところが、ときどき、それとはまったく別のところから身体の気持ちが現れます。

    抱きしめられたい。

    キスをしたい。

    男性の身体に触れたい。

    ゆっくり、丁寧に触れられたい。

    女性として求められたい。

    性的に満たされたい。

    そんな気持ちです。

    これは、必ずしも「寂しい」ということではありません。

    生活が充実していても起こります。

    仕事が順調でも起こります。

    家庭を大切に思っていても起こります。

    友人に恵まれていても起こります。

    孤独と性欲は、同じところから生まれるものではないからです。

    心が満たされていることと、身体が誰かを求めることは、きれいに一致するとは限りません。

    むしろ大人になるほど、その二つは別々のものとして感じられるようになるのかもしれません。

    「恋人が欲しいわけではないんだけど」

    「夫との生活に大きな不満があるわけでもないんだけど」

    「毎日は楽しいんだけど」

    そのあとに続く、

    「でも、たまには……」

    という小さな気持ち。

    OPUSは、その「でも」の先にある気持ちを、とても大切なものだと考えています。

    まだ、何も決まっていなくても。

    今感じていることだけを、そのままお聞かせください。

    全8章

    1. 寂しくない。でも、触れられたい夜はある。
    2. 人は、自分のことがいちばん分かりにくい。
    3. 男性と女性では、時間の流れ方が少し違う。
    4. 欲しいのは「恋人」とは限らない。
    5. 性欲だけは、「いま」にやってくる。
    6. 今の身体には、今の季節がある。
    7. 人生には、その時々に似合う楽しみがあります。
    8. 「いま、私はこれが欲しい。」

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